IRトピックス
2024.04.26

岡三オンライン(岡三証券株式会社)に於いて、オンラインIRを公開 ~代表取締役社長 佐藤浩一による個人投資家様向け会社説明会

岡三証券のオンラインIR「岡三オンライン」に於いて、個人資家様向け会社説明会を行いました。
(2024年4月12日収録。4月26日公開。)

このオンラインIRでは、代表取締役社長 佐藤浩一が登壇。当社の概要・事業紹介(動画によるヘッドアップディスプレイの製品紹介や、市場シェア、市場予測など)、2024年4月よりスタートした中期経営計画(業績目標・資本政策・株主還元の強化など)、サステナビリティの取組み等を説明しています。

【岡三オンライン】日本精機株式会社・オンラインIRへのLink
https://www.okasan-online.co.jp/jp/ir/7287_20240424.html

IRトピックス
2024.04.25

日本精機グループ「企業理念体系」再構築に関するお知らせ

日本精機グループは、「企業理念体系」を再構築し、パーパス等を新たに制定いたしましたので、その内容を以下の通りお知らせいたします。
【開示文書】➡日本精機グループ「企業理念体系」再構築に関するお知らせ

【「企業理念体系」の再構築について】
当社グループを取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、今後の持続的な成長を図るべく、これまでの理念体系をより一層“日本精機らしい”内容に再構築し、制定いたしました。新たな企業理念体系をステークホルダーの皆様に共有させていただくと共に、持続的な社会と企業の繁栄に貢献する企業グループとして、これからも事業活動を推進し、発展させてまいります。

【企業理念体系】
<パーパス(Purpose):私たちの存在意義>
 安心と感動に満ちた世界と未来をつくります

<ビジョン(Vision):私たちの目指す姿>
 つながる技術で、インターフェースの価値を創造する企業を目指します

<ミッション(Mission):私たちの使命>
 みえないものを みえるようにします
 みえない「モノ」と「コト」をはかり、「ヒト」に最適な製品とサービスを届けます

<バリュー(Value):私たちの価値観>
 01 新たな技術への挑戦
   イノベーションで次世代の価値をつくります
 02 品質へのこだわり
   顧客の期待に応える品質をつくります
 03 人にやさしく、地球にやさしく
   人と地球に寄り添い、持続可能な社会をつくります
 04 たゆまぬ誠実さ
   すべてのステークホルダーと信頼関係をつくります

〔経営理念〕
 筋肉質な企業としてチャレンジを続け、社会と企業の持続的な繁栄に貢献します

私たち日本精機グループの存在意義は、安心と感動に満ちた世界と未来をつくることにあります。当社グループは、つながる技術によってインターフェースの価値を創造する企業を目指し、世の中の「みえない」コトやモノをはかり、「みえるように」することをミッションとします。

みえないものをみえるようにし、そこから創造される製品やサービスが、コト・モノとヒトをつなぐインターフェースとなります。例えば、「自動車や生活の環境を高精度に把握できるデバイス」、「今あるニーズを理解し期待を超えるようなサービス」、これらがヒトに届いた時に生まれる安心や感動、それこそが当社グループのインターフェース価値となります。

【企業理念体系図】

当社グループを取り巻く昨今の環境は、新型コロナウイルスの感染拡大や地政学リスクの発生等の影響を受け、これからも様々な環境の変化が予想されます。そして、その変化は大きく、変化のスピードは加速しています。新たに制定した『企業理念体系』では、従来の理念体系を再構築することにより、これまでの精神を継承しつつ、現在の時代環境に於ける当社グループの「存在意義」、「目指す姿」、「使命」を改めて定義しました。また、当社グループの「価値観」をシンプルに分かり易く表現し、グローバルで活躍する人材が理解・共感し、日々の行動の拠り所となるように纏めました。

私たち日本精機グループは、社会の期待、ステークホルダーの皆様からの期待に応えるべく、新たに再構築した企業理念体系のもとで一致団結し、昨年11月に公表した「新中期経営計画2026」を力強く推し進めてまいります。

ニュースリリース
2024.04.25

樹脂コンパウンド事業で『ISO 22000』認証取得 ~日本精機グループ「エヌエスアドバンテック㈱」が、樹脂コンパウンド工場で食品安全マネジメントシステム規格認証

当社の連結子会社であり、樹脂コンパウンド事業を担う エヌエスアドバンテック株式会社(本社:新潟県長岡市、社長:速水敬喜)は、国際標準化機構(ISO)が策定した 食品安全に関するマネジメントシステム規格『ISO 22000』を 2024年4月16日付で取得しました。樹脂コンパウンドの業界に於いては、エヌエスアドバンテックが 初の認証取得となります。(*当社調べ。)

【樹脂コンパウンド材料】

今回、エヌエスアドバンテックが認証取得したISO 22000の対象となる範囲(工場)は、新潟県長岡市東高見の長岡工業導入団地(高見工業団地)内にある「高見工場」になります。同工場では、主に樹脂材料の着色・コンパウンド および それら樹脂材料の販売を行っており、『透明材』・『クリーン(低異物)』・『小ロット対応』に事業の 特長・強み があります。
近年、エヌエスアドバンテックが“強み”を発揮する「高機能材料(用途別)」に於いては、様々な分野(用途)での成長が予測されています。例えば、医療や食品ならびに化粧品に使用される器具や容器、包装等の樹脂材料は、材料レベルでの異物等の混入を嫌い、“クリーン”で“安全”な品質が求められ、そして、小さなロット単位でのニーズが多数あります。

【エヌエスアドバンテック・高見工場】

エヌエスアドバンテックとして、これまで約37年に亘り培った『透明材』・『クリーン(低異物)』で『小ロット対応』を可能とする「高機能材料」製造の技術力をベースに、これから更に成長・発展させるため、「世の中に、安心してご使用いただける 安全な品質」を担保すべく フードチェーンカテゴリー[食品包装及び包装資材の製造]において『ISO 22000』の認証を取得することといたしました。

認証取得にあたっては、2023年5月に、社内に「HACCPプロジェクトチーム」を編成。〔※ HACCP = Hazard Analysis and Critical Control Point:医薬品・食品などの安全性と品質を保つための管理システム〕」を編成。 全社横断的に、事業部トップ・製造・技術・品質・生産管理・営業・総務の部門から選任された総勢17名のメンバーが、樹脂コンパウンド材料事業の製造工程基準、マネジメントシステムを構築しました。

なお、エヌエスアドバンテックは、今回のISO 22000認証取得により、現状 約6,800トンの高機能材料の取扱高を、市場の成長と併せて3年後の2026年度には、約1.7倍の取扱高 約11,500トン に成長する計画を企図しています。

【ISO 22000認証】

日本精機グループは、樹脂コンパウンド事業領域の成長・発展も考え、新しい製品・サービスに対する市場ニーズが多様化する中で、持続可能な事業展開と社会課題解決に向けた取り組みから、“強み”を最大限に高めることに注力してまいります。

【報道ニュースLink】(※閲覧には期限があることをご承知おきください。)
業界初!樹脂材料製造のエヌエスアドバンテック(新潟長岡市)、食品安全管理の国際認証取得 日本精機の子会社、医薬品包装などの高機能材料で差別化 | 新潟日報デジタルプラス (niigata-nippo.co.jp)

ニュースリリース
2024.04.23

『長岡ロジスティクスセンター』竣工 ~日本精機グループ「日精サービス㈱」が、新潟県長岡市北陽地区に新倉庫を竣工

当社の連結子会社であり、物流サービスを担う 日精サービス株式会社(本社:新潟県長岡市、社長:小林智行)が長岡市北陽3丁目において建設を進めていた新物流倉庫『長岡ロジスティクスセンター』が竣工し、4月23日に竣工式典が執り行われました。新拠点での業務は、5月7日から開始となります。物流倉庫の規模は、長岡下々条工業団地内の敷地 7,921㎡(2,396坪)、鉄骨造2階建・延べ床面積 6,485㎡(1,962坪)です。

▼長岡ロジスティクスセンター・外観

『長岡ロジスティクスセンター』は長岡市北陽3丁目地内にある「長岡下々条工業団地」に位置し、東は新潟県を縦断する片側2車線の国道17号・長岡東バイパスと、その沿線北に高速道・北陸自動車道「中之島見附IC」が車で約10分(6km)のところにあります。又、西には2017年3月開通の北陸自動車道「長岡北スマートIC」が車で約10分(5km)にあり、物流倉庫として優れた利便性のアクセス・立地環境です。

【立地・アクセス】➡ 〒940-0871 新潟県長岡市北陽3丁目 Map

長岡ロジスティクスセンターは、5か所のトラックバースを有し、その自動倉庫は、約21,5メートルの建屋高の中に キャパシティとして3,630パレット(荷姿=W:1500×L;1300×H:1300~1850mm)が、10レーン(×33連×11段)で配されています。これは、現在の日精サービス本社 物流倉庫(長岡市十二潟町)の 約5倍 の容量となります。

▼長岡ロジスティクスセンター・自動倉庫

▼入出庫業務の様子

顧客ニーズに応えるためITを駆使し、自動倉庫とシステムを連携し保管効率と作業効率を両立し、最適となる物流サービスの提供を図っています。又、災害時のBCP(事業継続計画:Business Continuity Planning)に於いては、「無停電電源装置」や「防災型自家発電装置」を設置し、対応しています。更に、省エネ・再エネの対応として、LED照明とともに 人感センサーを取り付け、屋上屋根には太陽光パネルも敷設しています。環境負荷軽減に取り組むと共に、災害時の事業継続リスク低減や、節電効果を図っています。

▼倉庫1階(受入・検査、一時保管、出荷等のエリア)

▼倉庫2階(一時保管エリア)

【日精サービス・物流倉庫の特長】
日精サービスは、50年以上、自動車部品物流を中心に各種物流サービスを提供。「50年以上の経験」と「最新の物流システム技術」を進化・融合させ、高品質・高付加価値なサービスを提供し続けています。尚、通関業の許可を受け、自社で通関業務を実施し、輸出入から国内物流まで一貫した対応が可能です。又、東京税関よりAEO制度(Authorized Economic Operator)の認証を受け【※】、そのメリットを最大限に活かした提案も可能です。倉庫管理では、少量・多品種から大規模な管理まで業務内容に合わせたサービスを提供します。又、荷姿変換や計量梱包、輸出梱包など、ニーズに沿った対応をします。そして、ITの積極的な活用で作業効率を高め、作業時間を短縮し、精度の高い管理を行っております。

【※】AEO制度:貨物のセキュリティ管理と法令遵守(コンプライアンス)の体制が整備された事業者に対し、税関が承認・認定し、税関手続の緩和・簡素化策を提供する制度。日精サービスは「特定保税承認者」、「認定通関業者」、「特定保税運送者」の3つの認証を受けています。

▼竣工式・テープカット(写真 左から2番目:日本精機・佐藤社長、3番目:日精サービス・小林社長)

日本精機グループは、サービス事業領域の成長・発展も考え、コロナ禍による新しい生活習慣の到来や、サービスに対する市場ニーズが多様化する中で、持続可能な事業展開と社会課題解決に向けた取り組みから、“強み”を最大限に高めることに注力してまいります。

【長岡ロジスティクスセンター概要】
所在地: 〒940-0871 新潟県長岡市北陽3丁目2021-10
TEL: 0258-89-6908
敷地面積: 7,921㎡(2,396坪)
構造規模: 鉄骨造 地上2階建て
延床面積:1階: 4,318㎡(1,306坪)、2階: 2,167㎡(656坪)
着工: 2023年4月
竣工: 2024年4月
自動倉庫棚数: 3,630パレット
トラックバース数: 5か所
フォークリフト: 8台(1.8t)
耐荷重: 1.5t/㎡
荷物用エレベーター: 2基
温湿度管理可能な空調付作業室: 100㎡(30坪)
【日精サービスWebsite Link】
「長岡ロジスティクスセンター」竣工のお知らせ新着情報|日精サービス株式会社|物流・フードサービス・広告 (nissei-service.jp)

【報道ニュースLink】(※閲覧には 期限があることをご承知おきください。)
・日本経済新聞 ➡ 日精サービス、長岡市内に新倉庫を竣工 物流拠点を集約 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
・日刊工業新聞 ➡ 日精サービス、長岡に倉庫開設 新潟11拠点集約・人員3割減へ | 日刊工業新聞 電子版 (nikkan.co.jp)
・新潟建設新聞 ➡ 新潟建設新聞_4月26日
(新潟建設新聞様の許可を受けて掲載しています。)

ニュースリリース
2024.04.23

『長岡市 街なかカーシェアプロジェクト』サービス開始 ~長岡市と日本精機グループ「㈱カーステーション新潟」が脱炭素化に向けた実証実験

当社の連結子会社である株式会社カーステーション新潟(本社:新潟県長岡市、社長:金子喜彦)は、『長岡市 街なかカーシェアプロジェクト』と称し、中心市街地の市民および企業の方々に向けたカーシェアリング サービスを4月23日より提供いたしました。

【開始式典・テープカットセレモニー】

当社およびカーステーション新潟が本社を置く 新潟県長岡市は、「長岡市カーボンニュートラル チャレンジ戦略2050」に基づき、脱炭素化に向けたさまざまな取り組みを実施しています。今回のプロジェクトでは、長岡の中心市街地において「街なかカーシェアリング」の実証実験を実施し、長岡を訪れるビジネス客ではなく、街なかに居住する方、事業を営む事業者の利用を想定して、その利用状況から市内の車両台数の削減と脱炭素社会に向けた可能性を検討します。

プロジェクトにおけるカーシェア事業の運営主体は「株式会社カーステーション新潟」が担い、カーシェアポート設置場所は「日本パーキング株式会社」が提供します。そして「長岡市環境部環境政策課」が共催主体となります。

【街なかカーシェアプロジェクト『ノサシテ』概要】
・サービス開始日:4月23日 ~ 6カ月間
・サービス提供場所:米百俵プレイス駐車場5階(長岡市坂之上町2-3-2)
・サービス利用方法:(1)スマホ専用アプリをインストール、必要情報を登録、(2)アプリから利用予約、(3)アプリで車のドアを開錠して利用、(4)アプリ内で利用料金を決済
・料金体系:15分 220円、1時間 880円、3時間 2,200円、6時間 4,400円など
・車両:小型ハイブリットカー1台(日産・NOTE e-Power)、軽車両1台(ダイハツ・Tanto)、軽貨物1台(ホンダ・N-VAN)
街なかカーシェア『ノサシテ』サービス概要

このたび、サービス開始に伴い、4月23日10時より式典を、サービス提供場所となる 米百俵プレイス駐車場に於いて執り行いました。カーステーション新潟 代表取締役社長 金子喜彦様、日本パーキング 取締役常務執行役員 谷島秀和様、長岡市 環境部長 佐山靖和様の出席のもと御挨拶・祝辞等がありました。

【写真左:カーステーション新潟 金子社長、右:長岡市環境部 佐山部長】

また、式典では、街なか カーシェアプロジェクトの愛称『ノサシテ』を名付け、ロゴマーク デザインをした 公立大学法人 長岡造形大学の学生:今井理子様の表彰式が行われました。(この、『ノサシテ』は、サービスに先立って長岡造形大学の学生に愛称とロゴマーク(デザイン)の募集をかけ、審査の上で決定したものです。)

【長岡造形大学 今井理子様(写真右)表彰】

日本精機グループは、カーディーラー事業領域での成長・発展も考え、CASE時代に大変革を迎えようとしているカーディーラーの事業・業態を進化させようとしております。そして、地域社会と関わりの中で、「ウエル ビーイング/Well-being」(幸福)なカーライフを、お客様一人ひとりに提案・提供してまいります。

【報道ニュースLink】(※閲覧には 期限があることをご承知おきください。)
・日本経済新聞 ➡ 日本精機系、カーシェアの実証実験 長岡市などと – 日本経済新聞 (nikkei.com)
・NHK新潟 ➡ 長岡市 カーシェアリングの実証実験開始 “脱炭素に向け”|NHK 新潟県のニュース
・NST新潟総合テレビ ➡ 車社会の新潟で“ライドシェア”ではなく…“カーシェア”の実証実験始まる「より環境に優しく」|FNNプライムオンライン
・UX新潟テレビ21 ➡ 台数削減で脱炭素へ アプリで完結 カーシェアサービスの実証実験を開始【新潟・長岡市】スーパーJにいがた4月23日OA (youtube.com)

【長岡市長記者会見/記者発表資料】(※閲覧には 期限があることをご承知おきください。)
長岡市長記者会見の概要(令和6年4月17日) (city.nagaoka.niigata.jp)
・街なかカーシェアリングの実証実験を実施 ➡ 長岡市長会見_20240417-4-2

【カーステーション新潟/ココセレクト長岡店】(※閲覧には 期限があることをご承知おきください。)
4/23(火)長岡市 街なかカーシェアプロジェクト『ノサシテ』運用スタート!! | 【公式】ココセレクト | 新潟、長岡、上越の新車・中古車販売、買取・整備のパイオニア! (cocoselect.jp)

お知らせ
2024.04.18

【受賞】General Motors(GM)様より『2023 Supplier of the Year』4年連続の受賞

当社の連結子会社であるNippon Seiki North America【N.S.International, Ltd.(米国ミシガン州)/New Sabina Industries, Inc.(米国オハイオ州)/Nippon Seiki De Mexico S.A. De C.V.(メキシコ)】は4月10日に、General Motors様(以下、GM)より『2023 Supplier of the Year』(32nd Annual Supplier of the year)を4年連続で受賞しました。

革新的な技術と最高の品質を提供し、且つGMの期待を上回るグローバル・サプライヤ―が受賞の対象とされ、数ある取引先サプライヤーの中から86社が表彰されました。

Supplier of the Yearは、GMの「GPSC(Global Purchasing Supply Chain)Priority Wheel」と称されるフレームワークによってスコアリング評価され、Nippon Seiki North Americaは、総合的に優れているとして評価されました。

【受賞トロフィーとNippon Seiki North America(NSNA)メンバー】

写真左:Matthew Calcaterra(NSNA・Senior Manager of Business Development)、中央:Kristin Toth(GM・GPSC Executive Director)、右:Mark Jonaitis(NSNA・Business Unit Manager)

私たち日本精機グループは、これからもお客様と共に、更なる発展に貢献できるよう努めてまいります。

ニュースリリース
2024.04.16

ヘッドアップディスプレイ『凹面鏡工場(蔵王工場)』完成 ~HUDコア部品製造の増強、生産準備段階へ/旧液晶(LCD)ディスプレイ工場跡をリノベーション

当社は、ヘッドアップディスプレイ(以下、「HUD」)のコア部品である『凹面鏡』を生産増強するための『蔵王工場』を、新潟県長岡市の本社 隣地(長岡市東蔵王2丁目)に竣工しました。

「HUD」は、表示装置で生成した高輝度、高精細な画像を 光学部品(ミラー)、フロントウィンドウで拡大、反射させることでドライバーの視線の先に表示を提供するデバイスです。HUDによりドライバーは、フロントガラスの先に投影される“虚像”の「運転情報(車速やナビゲーション等)を、前方を向いたまま(下を向いて、視線を道路から切ることなく)僅かな負荷で認識することができます。その結果、ドライバーの運転負荷の軽減に寄与貢献し、道路交通事故の防止・低減に繋げられています。

HUDにおける「凹面鏡」とは、表示装置からの表示像を拡大するために用いられる凹面形状のミラー(鏡)になります。凹面鏡の素材には樹脂が採用されており、(樹脂はガラスに比べて)温度変化や成形で生じる応力などによって形状が変形しやすいが故に、HUDの光学性能に与える影響が多大であり、高精度な形状を作製するためには相当の技術力が必要とされ 当社にとっての重要なキーパーツ(コア部品)となっています。

つまり、歪みなく鮮明に表示させるためには、光学設計技術だけでなく、HUDのキーパーツである凹面鏡の精密さが不可欠であり、当社の凹面鏡は、製品設計から金型設計、加工、成形、ミラー成膜 までの一貫加工工程により内製化を行うことで、高精度・高品質の表示画像を実現しています。

【HUDの仕組み/凹面鏡】


このたび完成した「蔵王工場」は、約1年前に生産を終了した 当社・液晶(LCD)ディスプレイ事業のディスプレイ製造工場跡を改修して、凹面鏡製造工場に蘇らせたものです。工場躯体部分は、極力再利用することによって無駄な投資抑制を図りながらも、「生産性向上/品質向上(クリーン度強化)/省エネ・再エネ」を意識した生産能力拡大を企図しています。

【蔵王工場:生産能力拡大のポイント】
◇生産性向上
 ・凹面鏡製造におけるミラー成膜工程の生産性を従来比15%アップ。
 ・検査工程でのカメラ動作改善による検査時間の短縮。
◇品質向上
 ・成膜(1F)から検査(2F)までの工程を垂直搬送機で直結し、異物混入対策やマテハン(マテリアルハンドリング)を改善。
◇省エネ・再エネ
 ・成形シリンダー部の保温対策により消費電力削減。
 ・屋上屋根にソーラーパネル敷設し太陽光発電を導入予定。

現在、蔵王工場は、工場のリノベーションが完了し、成形機、成膜機が搬入設置された状態になりました。今後、様々な他の設備が設置され、凹面鏡生産に向けた準備が進められます。そして、欧州カーメーカーなどの監査を受けたうえで、秋ごろの量産開始を目指します。

HUD事業を取り巻く市場環境は、高い市場成長性が見込まれており〔2024年:約2,000億円が、2030年:約3,500億円の市場に伸長予測〕、HUDは、当社として今後の更なる収益化期待が高い事業の位置付けであります。現在、当社のHUD世界シェアは世界第1位の30%を占めるに至り、2030年にHUD売上1,000億円の達成を目指すべく、成長投資として約150億~200億円を投入することを「新中期経営計画2026」において公表させて頂きました。今回の「蔵王工場/凹面鏡 生産増強」への投資は、「新中期経営計画2026」の内容に沿った成長投資となります。

【蔵王工場:概要】
・建設場所: 新潟県長岡市東蔵王2丁目(日本精機株式会社・本社・工場の隣地)
・構造/階数: 鉄骨造 / 地上2階建
・敷地面積: 4,297㎡(1,299坪)・建築面積: 2,703㎡(817坪)・延床面積: 5,240㎡(1,585坪)
・着工/完成: 2023年6月 / 2024年3月(一部 残工事あり)
・総投資額: 約24億円(改修工事 及び 設備含む)

【蔵王工場:外観】

わたしたち日本精機グループは、技術により、世界の人々に安心・安全、そして、感動を提供するトータルソリューションカンパニーを目指し、社会価値と経済価値を両立した企業活動を行うことにより社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を追及してまいります。そして、「日本精機グループ・新中期経営計画2026」に基づき、大きな成長のための強固な収益基盤の構築を図ってまいります。

【報道ニュースLink】(※閲覧には 期限があることをご承知おきください。)
◆新潟日報 ➡ 日本精機(新潟長岡市)、「ヘッドアップディスプレー」生産拡大へ基幹部品「凹面鏡」工場を整備、国内3拠点目 世界トップシェア、増産体制確立急ぐ | 新潟日報デジタルプラス (niigata-nippo.co.jp)

◆日本経済新聞 ➡ 日本精機、車載HUDの搭載車種拡大へ 供給体制を整備 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

◆日刊工業新聞 ➡ 日本精機、新潟・長岡に車載HUD向け凹面鏡工場 | 日刊工業新聞 電子版 (nikkan.co.jp)

◆新潟建設新聞 ➡ 新潟建設新聞2024年4月17日
(※新潟建設新聞様の許可を得て、記事掲載させて頂いております)

お知らせ
2024.04.09

故 永井康夫「お別れの会」ご参会御礼

弊社 名誉顧問(元副社長)故 永井康夫 儀の「お別れの会」に際しましては、
ご多用のところ ご参会を賜り 誠にありがとうございました。

ここに生前のご厚情を深謝し 謹んで御礼申し上げます。

令和 6年 4月 9日

日本精機株式会社
代表取締役社長 社長執行役員 佐藤 浩一

喪主 永井 達哉

IRトピックス
2024.04.03

自己株式の取得状況に関するお知らせ

詳しくは、PDFファイルをご覧ください。

自己株式の取得状況に関するお知らせ

お知らせ
2024.04.01

2024年度 新入社員への社長メッセージ

当社・日本精機株式会社は、4月1日、45名の新入社員を迎えました。
代表取締役社長 佐藤浩一 による、新入社員へのメッセージを、以下の通りお知らせします。

<はじめに>
 皆さんの精悍な、凛とした表情を拝見し、とても嬉しく、また頼もしく感じます。必ず近い将来、各自が大きく成長して日本精機を支える人財になると確信いたしました。当社に入社して頂いたことに感謝いたします。

<変革期はチャンス/ビジネスを拡げる可能性は無限>
 わたしたち日本精機グループが軸足を置く自動車業界は、百年に一度と言われる大きな技術とビジネス変革期の真只中にいます。所謂『CASE』のインパクトです。CASEの「C」はコネックテッド・つながるクルマ、「A」はオートノマス・自動運転技術、「S」はシェアード サービス・自動車の共有、最後の「E」はエレクトリック・電動化です。地球環境保護・保全と併せて“持続可能な社会”を実現するため、カーボンニュートラルやSDGsの取り組みも加速しています。

 このような激しい変革期に、企業として健全に成長しながら生き残るのは難しいことですが、逆に大きなチャンスでもあります。「クルマが外部と繋がると、メーターやヘッドアップディスプレイ(以下、「HUD」)が果たす役割はどう変わる?」「自動運転車に、どのようなセンサーが必要になる?」「シェアード サービスでは、どの機能がクルマに備われば便利になる?」「電気自動車用にメーター・HUDの軽量・省電力化はどこまで追求できる?」、またSDGsの観点から、「社会から歓迎される製品や機能は何か?」など、ビジネスを拡げるチャンス・可能性は無限です。
 
 この変革期を「困った、面倒だ」或いは「いままで通りで良い」と、ネガティブ・消極的に捉えるか、今だからこそ「チャンス」と捉えて新しい取り組みにアグレッシブにチャレンジするかは、皆さんも含めた我々次第です。勿論、わたしたちは「チャレンジの道」を選びます。

<筋肉質な企業体質への変革>
 『CASE』による大変革期と併せ、地政学的動向を含んだ世界規模での景気変動が、企業業績に大きく影響しています。これまで、新型ウイルスについては、全従業員の協力のもと感染拡大防止に注力し、工場の生産停止を免れてきました。又、今では世界中でワクチン接種が進み、コロナ禍を忘れたかのような景気回復を期待したい局面ですが、未だ国内需要は低調、中国の景気減速は先が見通せず、米国では秋にかけて景気減速が予想されています。
 ソマリア沖の海賊問題からくる輸送費の値上がり、中国と米国のデカップリングからくる輸出入・関税のリスク、戦争が影響するエネルギー価格高騰など、これらは当社の経営に「売上減少」あるいは「コスト増」といった収益にネガティブなインパクトを与えるものです。

 わたしたちは、無駄な贅肉(コスト)を削ぎ落とし、『筋肉質な企業体質への変革』に取り組んで、売上が減っても、輸送費や部品コストが嵩んでも、「利益をしっかりと出す仕事のやり方」に会社を変えている真最中です。
 企業体質の変革は、新技術開発やビジネス革新とは違った意味で、地味ではありますが大きなチャレンジです。ぜひ皆さんの新しい感性で、斬新なアイディアを出して、一緒に、そして地道にチャレンジしてください。そして、他力の景気回復に期待するよりも、自力でこの難局を乗り越えていきましょう。

 また、グローバルでビジネスを行う上で、「地政学的リスク」を分析することが益々重要になっていますので、皆さんも、地政学的リスクが仕事に直結するという意識を持って、世界情勢をよくウォッチして頂きたいと思います。インターネットや新聞・テレビでニュースを見るとき、そのニュースが日本精機の収益にどう関係するか、と言った見方をすると、新しいニュースの理解が得られると思います。

<現状に満足せず、改革にチャレンジ>
 一つ皆さんにお願いがあります。
 これまで学校で勉強しているときは、ほぼ先生の指導に従い、その通りに行動していたと思いますが、社会人になった今、それでは会社は成長しません。わたしたちが日々、行動の基本としているものに『現状に満足せず、改革にチャレンジする』という指針があります。
 「言われた通りにやって、80点取ればいい」、「失敗するくらいなら、やり方を変えないほうがいい」といった考え方は、昨日までで終わらせてください。これからは、もっと仕事の効率を上げるには、もっとコストを下げるには、もっと仕事のスピードを上げるには、もっと品質を良くするには、という前向きな姿勢で、現状に満足せず、改革にチャレンジしていってください。チャレンジしたうえでの失敗については、会社は高く評価します。そういう人事評価の仕組みにもなっています。

<新製品を開発、技術を磨くことで 世界の交通事故を減らす>
 最後に、昨今の厳しい経済・経営環境の中であっても、“このような会社にしたい”という、わたしの・わたしたちの『夢』を紹介・共有します。

 日本精機は、世界の名だたる高級車ブランドにHUDを供給しています。HUDはフロントガラスの先に投影される自動車の運転情報やNAVI情報によって、ドライバーが前方を向いたまま(下を向いて、視線を道路から切ることなく)認識できるシステムです。結果、運転者の運転負荷の軽減に寄与貢献し、道路交通事故の防止に繋がっています。そのため高級車では多少値が張っても搭載されるのです。

 しかし、世の中の大多数は、そのような高級車に乗れませんし、周りを見渡しても軽自動車やエントリークラスの自動車が沢山あります。交通事故を起こす危険性は、高級車も小さな自動車も同じです。軽自動車でも搭載できる“小型で廉価なHUD”や、HUDが未搭載の車にも“後付けできるHUD”を開発し、売り出し、世の中の多くの人々がHUDを使うことで、交通事故を少しでも減らしたいと思っています。そういった軽・小型車向けの「小型で廉価なHUD」や、後付けできる「後付けHUD」を日本精機が先頭に立って量産し、販売することは収益拡大にも繋がると思います。「小型で廉価なHUD」や「後付けHUD」の企画や開発は、かなり難しいものですが、そういったHUDの企画、開発、量産、販売を通じて「社会への貢献」と「会社の成長」を両立させることが、わたしの・わたしたち日本精機の夢です。

 本日申し上げた内容を念頭に、皆さんが『夢』を持って、日々精進していただきたいと思います。
 皆さんの成長が日本精機の発展と共に、皆さんの幸せに繋がることを期待し、私の挨拶とさせていただきます。