チューニング初心者にもわかる!メーターの基礎知識
油圧編: アイドリングは100~200kPa オイルの粘度でかなり差が出る
油圧を表示する製品 |
ADVANCE FD(別途センサー購入必要) -以下生産終了- ADVANCE ZD(別途センサー購入必要) |
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表示範囲 | 0kPa~1000kPa (1kg/cm2=98.07kPa) | |
ワーニング値の目安 | 120kPa ※車種、オイルにより値は異なります。 | |
他に購入が必要なパーツ | 市販センサーアタッチメント(ネジサイズ1/8PT) シールテープ |
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センサー取り付け推奨位置 | オイルエレメント取付位置に市販センサーアタッチメント |
▼高回転時の変化に注意!4000rpm以上で200kPa以下はトラブルの前兆だ!
エンジンに循環しているエンジンOILの圧力を測定しています。油圧の低下によるトラブルの原因としては、「油温が高温になって粘度低下によるもの」「0-400スタート時」「サーキット走行でのコーナリング時等によるOILパン内部のOILの片寄りによるもの」「OILが規定量以下によるもの」など、さまざまな要因があります。まずは自分の車が高回転時にどれくらいの圧力になっているのかを把握しておくことが大切です。オイル片寄りによる油圧変動の大きい車は、OILパンに片寄り防止のバッフル加工が必要な場合もあります。(最近の車は少ないですが…)OILの粘度によっても油圧は変化します。特に油温の低い時のアイドリング値は敏感に変わります。OILの粘度やブランドを変えたときに注意して見ておくと違いに気づき、楽しめると思います。
センサー取付けは、油温と同じくアダプターにセンサーを装着することをお薦めします。オイルポンプから出た直後で計測するのが理想で、純正センサーと付け替えるのがよいと言われています。しかし、車種によってはオイルポンプへ直に純正センサーがついていている場合があります。その場所は、瞬間的に「30.0×100kPa (メータースケール、センサーセンシング範囲の3倍)」にもなることがあります。もちろん、センサーは破損してしまいます。
やはり取り付けやすさやトラブル防止を考えると、油温も油圧も市販のセンサーアタッチメントを使用して取り付けることを推奨します。
油温、水温が100℃以上の時のアイドリングで100kPa以下の時は危険な状態です。ただし、最近の純正オイルは省燃費化のために粘度が低く、軟らかいオイルが多いので、普段から100kPa以下の車もあります。
Defi歴代デモカーのランエボは、純正オイル10W-40でした。エンジン回転数900rpm、油温88℃という条件下では、油圧は80kPaという状態でした。これを少し硬めの15w-50のオイルにした時、アイドリング状態で100kPaまで上がりました。スポーツ走行を行なうときはより高温になるため、ある程度粘度の高い高性能オイルが必要です。
油圧計はオイル選びや、交換時期の目安にもなります。まずは普段の状態を把握することが重要です。サーキットを走っているとき、油温は何℃で油圧は何kPa、水温何℃、エンジン回転は何回転等、Defi-Link システムのリプレイ機能を有効に使って走行後に確認してみましょう。
▼オイルの粘度について
SAE(米国自動車技術者協会)で定められた粘度分類では、0Wから60まで11段階に粘度が分けられており、数字が大きいほど粘度が高くなります。低温時は粘度が低く、高温時は粘度が高い方が理想的なオイルと言えます。
←低い 粘度 高い→
低温粘度 | 0W | 5W | 10W | 15W | 20W | 25W |
高温粘度 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 |
下のグラフでは、1より2の方が高性能なオイルです。