「関東地方発明表彰」で発明奨励賞を受賞しました/ 船外機向け回転角度センサ、車両用液晶表示装置
当社が開発する「船外機向け回転角度センサ」及び「車両用液晶表示装置」が、令和6年度関東地方発明表彰(主催:公益社団法人 発明協会)において、発明奨励賞を受賞しました。
▼11月15日に新潟市内で開催された表彰式にて(受賞した当社の発明者3名/左から 岡田 裕司さん、須山 佑貴さん、鈴木 紀雄さん)
地方発明表彰は、発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として、優れた発明、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を全国8地方において顕彰するものです。
<今回受賞した当社の2つの発明>
(1) 船外機向け回転角度センサ(特許第7173032号)
(発明者: センサ・EMS・部品設計部 須山 佑貴さん、
長岡R&Dセンター(テクノプロ・デザイン社 派遣社員) 鈴木 紀雄さん)
船舶の走行姿勢を制御するため、船外機(小型の船やボートに取り付けるエンジン)の回転角度を検出するセンサに関する発明です。従来の装置では、内部の磁石とその周囲の部分が干渉し、破損することがありましたが、この発明により、干渉を防ぎ、安定した状態で回転角度を検出できるようになりました。
・受賞者コメント
(須山さん)大変光栄に思っております。当たり前の技術でも僅かな変化点から権利化できた良い例と思います。今後もユーザーのニーズを踏まえながら、新たな製品開発に取り組んでいきたいと思います。
(鈴木さん)応募ならびに受賞できたことに感謝いたします。本発明は、引き算の思考(部品や壁を無くす)で出来たものです。検証には苦労しましたが、使用環境に適した良いセンサが開発できました。
(2) 車両用液晶表示装置(特許第6485683号)
(発明者: メータ設計部 岡田 裕司さん)
車両のメータの液晶表示器など、液晶表示パネルを備えた表示装置に関する発明です。従来のパネルは、高温の環境に置かれると内部の偏光板が水分を吸収して変色してしまっていましたが、この発明により、変色を防止し、液晶表示パネルの表示品位を維持できるようになりました。
・受賞者コメント
(岡田さん)本発明を高く評価して頂き,技術者として大変光栄に思います。本発明は、当社のオプティカルボンディング事業開始当初からの課題に対する発明です。多くの関係者様と知恵を絞り、しつこく検証を積み重ねることができたからこその受賞と考えます。関係者の皆様に心より感謝いたします。
わたしたち日本精機グループは、これからも社会課題を解決できるように「マーケットイン」(顧客目線・利用者/使用者目線)の思考で、新たな価値創造・イノベーション創出を目指し、社会の発展に貢献してまいります。
【参考リンク】
令和6年度 関東地方発明表彰 受賞者について