ニュースリリース
2022.09.06

ポーランド 新ヘッドアップディスプレイ工場“オープニングセレモニー”を実施/地域の方々、お客様をお招きし、環境にやさしく(再エネ使用100%) 高いクリーンレベルの新工場を お披露目

 当社の、ポーランド共和国における海外現地法人「ニッポンセイキ ポーランド社/NIPPON SEIKI POLAND Sp. z o.o.」(以下、NSPL:社長:小見 明)は、9月2日、ウッチ県・クサベルフ工業団地に設立したヘッドアップディスプレイを生産する新工場の『オープニングセレモニー』を実施いたしました。
 ポーランド新工場/NSPL は、日本精機グループとして初の“使用電力100%再生可能エネルギー”工場として稼働し、当社グループのヘッドアップディスプレイ工場の中では最高のクリーンルームレベル“Class-7”として高い品質の実現を目指し、4月15日より量産を開始しています。

 式典には、ポーランド・ウッチ県の SEZ(経済特区 Special Economic Zone) Joint Stock Co.副社長、クサベルフ村 村長、在ポーランド日本国大使館の神尾一等書記官様、BMWを始めとするお取引先様をお招きし、日本精機からは取締役 常務執行役員で欧州地域担当の永野恵一が出席しました。

写真:セレモニー集合写真

写真:ウッチ県SEZ副社長(壇上の中央)より、NSPL小見社長(壇上の右)へ記念品が贈呈されました

ポーランド・ウッチ県 SEZ(経済特区 Special Economic Zone) Joint Stock Co.副社長のコメント
 ウッチ県のSEZ事務所で初めてお会いしたときのことを、私はよく覚えています。私たちにとって日本精機の要望は高く特別なものでしたが、協力関係を継続して一緒にプロジェクトを成功に導くことができました。このこと(要求の高い日本企業に信頼されたこと)は、SEZが効果的で信頼できることを証明しています。そして、日本精機の先駆的な投資の次のステージに向けて、私たちは全面的に責任をもって支援することを宣言します。これからも協力関係を継続し、日本精機のウッチ県SEZでの益々の発展を祈念します。
 NSPL小見社長に、ポーランドの詩人Julian Tuwim氏の絵をお贈りします。Tuwin氏は、ここウッチに生まれ、当時としては非常に革新的な詩人でした。イノベーションに力を入れる“日本精機”と“ウッチ・SEZ”が出会った記念として ふさわしい 贈り物と思っています。

ポーランド・ウッチ県・クサベルフ村 村長のコメント
 クサベルフ村コミュニティの皆さん、ようこそ。NSPLのような企業を我々のコミュニティに迎えることができ、誇りに思います。
 30年前、ポーランドの変革期に当時の大統領 レフ・ヴァウェンサ氏は次のように言いました。「ポーランドに2つ目の日本を築く」と。当時から状況は大きく変わりましたが、現在クサベルフには確かに日本の一部があり、我々はそれを嬉しく、誇りに思います。
 ポーランドには、“Zgoda buduje, niezgoda rujnuje”(団結すれば立ち、分断すれば倒れる/和を以て貴しとなす)という諺があります。協力し合うことは、すべての人にとって有益であると信じています。少し前までは、ここには畑しかありませんでした。しかし今、新たに立派な企業が立ち上がりました。我々はこの村がこのように発展することを嬉しく思います。NSPLの成功と繁栄を願っています。

在ポーランド日本国大使館 一等書記官 神尾様ご出席/宮島大使からのコメント
 現在、日本とポーランドの二国間関係は、経済を含む多くの分野で非常に緊密で良好な関係にあり、約350社の日本企業が進出しています。日本精機は、生産する二輪車用メーターとヘッドアップディスプレイで世界No.1の市場シェアを持つ日本のリーディングカンパニーであり、戦後間もない頃から事業を展開し、長い歴史の中で培われた技術力は、日本のものづくり大国としての誇りです。
 2019年にNSPL工場建設が始まって以来、COVID-19との闘い、ウクライナ侵略、世界の原材料やエネルギー価格の高騰など、非常に困難な状況に直面しています。こうした中、NSPLの今回の量産開始は、ポーランドの欧州における生産性と競争力の向上につながるとともに、日本企業をはじめ、ポーランドへの投資を検討している企業に対しても、明確な励ましのメッセージを送ることが期待されます。日本政府は、日本精機がポーランドにおけるビジネスの成功と成長を継続することを強く願っています。

日本精機 取締役 常務執行役員/欧州地域担当:永野恵一のコメント
 わたしたちは30年以上、この欧州域で事業を手掛けてきました。そして将来の益々の発展を考えると、ポーランドの存在意義はとても重要になります。これからの電動化・CASEの時代に於いて、ここNSPLで生産されるヘッドアップディスプレイはドライバーにとって重要なインターフェースとなります。つまり、わたしたちの製品が、絶えずポーランドのウッチ県からグローバルにデリバリーされていくということです。
 NSPLおよび日本精機グループは、このウッチ県の発展に貢献し、NSPLが次の10周年、20周年に、又このような祝典を迎えられるよう期待しています。

NIPPON SEIKI POLAND Sp. z o.o. 社長:小見明のコメント
 NSPLの今日までを振り返ると、2019年2月に会社設立、同10月に工場建設着手、翌2020年11月に竣工。その後、設備設置と併せて従業員雇用、量産準備を行い、本年2022年5月からヘッドアップディスプレイ量産納入を開始し、今に至っております。そして、この先の将来は、ヘッドアップディスプレイの年産100万台生産を計画し、その際には350名の雇用も予定しております。
 今後も“安定生産”とお客様への“安定供給”を行い、併せて地元であるウッチ県地域の雇用に貢献して、皆様と共に成長してまいります。本日は、ありがとうございました。


写真:エントランス リボンカット:左からNS永野常務、NSPL小見社長、ウッチ県SEZ副社長、クサベルフ村長

写真:記念植樹式:左の植樹:クサベルフ村長とNS永野常務、右の植樹:ウッチ県SEZ副社長とNSPL小見社長

【関連ニュースリリース】日本精機Website:2022年5月9日付
日本精機株式会社|ニュース|ポーランド新工場でのヘッドアップディスプレイ量産開始 ~再生可能エネルギー使用100%、工場内クリーンルームレベルは“Class-7”の清浄度による高品質 (nippon-seiki.co.jp)